2014年2月28日(金)〜3月1日(土) 帝京平成大学 池袋キャンパス

会長挨拶

 第26回日本肘関節学会の会長にご指名くださいまして誠にありがとうございます。 日本肘関節学会は最近の3年間、134題、197題、228題と年ごとに応募演題数が増え急速に発展してきています。 このような学会を主催できることをとても嬉しく思いますとともに誇りに思っております。

本学会のような専門性の高い学会は、本来1会場で全員で討議することがよいと考えておりますので、会期をこれまでで最長の丸2日間といたしました。

主題は外傷・拘縮・変形・スポーツ障害とし、シンポジウムは「外傷性肘関節拘縮を考える」、パネルディスカッションは「肘内側側副靱帯再建の最先端」としました。
肘関節は外傷後の関節拘縮が起こりやすく、関節授動術を行っても術後の後療法が適切でなければ十分な可動域が得られません。 しかし現状は、痛みを伴う他動運動が有害無益であることすら十分に周知されているとは言えません。 肘関節周辺の外傷後に拘縮に陥らないためにはどのような点に注意したら良いのか、不幸にして拘縮に陥ってしまったら拘縮をどのように評価してどのような外科的処置を行えば良いのか、これらの点について討論を経てコンセンサスに達するのがこのシンポジウムのねらいです。

肘内側側副靭帯再建術については、1974年に大リーグの投手トミー・ジョンがフランク・ジョーブ先生に手術を受けて見事に復帰してから既に40年近く経ち、これまでに100名以上の大リーガーがこの手術を受けています。 日本球界では1983年に村田兆治投手がジョーブ先生の手術を受けて復活を果たし、今までに三十数名の日本選手が手術を受けています。 国内でこの手術のご経験が豊富な三人の先生から、手術の工夫、術後のトレーニングの工夫、日本と米国とは治療成績が違うのか等についてご討論頂きます。

特別講演にはドイツKlinikum Wetzlar病院のDr. T. Gausepohlをお招きして、肘関節の外傷や拘縮の治療における創外固定の有用性についてお話しいただきます。
ランチョンセミナーは、1.「肘関節不安定症の治療戦略−Complex elbow instability を中心に−」今谷潤也先生、2.「子どもに笑顔を!野球傷害を防ごう」帖佐悦男先生と「成長期野球肘の予防のあり方」山本智章先生、3.「関節リウマチにおける外科治療の変遷」田中 栄先生、4.「肘関節の3次元変形矯正」村瀬 剛先生、の4講演を行います。
特別講演とランチョンセミナーは日整会教育研修講演に指定されています。
一般演題については、とても嬉しいことに235演題の応募がありました。 出来れば1会場、多くても2会場と思って会期を延長したのですが、不採用とすべき演題はほとんどなく第3会場まで作らざるを得なくなりました。 興味のある演題がなるべく重ならないようにセッションの配置には気を配ったつもりですが、もし興味あるセッションが重なっている先生がおられましたらどうぞご容赦ください。

会場は帝京平成大学の池袋キャンパスでサンシャイン60のすぐ近くです。 ショッピングエリアや飲食店街もすぐ近くにありますので学会終了後は池袋の夜を十分にお楽しみください。 多くの皆様のご参加をお待ちしております。

第26回日本肘関節学会
会長 松下 隆
帝京大学整形外科学講座 主任教授

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