研修医と学生の皆様

脊椎診

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スタッフ

北川 知明(病院教授、保健指導部長)
石井 桂輔(外傷センター准教授、安全管理副部長)
尾市 健(先端総合研究機構特任講師)
藤田 宗義(助教)
乾 貴博(外傷センター講師)
武川 竜久(大学院生)
平畑 昌宏(助教、医局長)
遠藤 成晃(助手)
橋本 真典(大学院生)
山本 泰之(助手)
岩堀 智之(非常勤医師、東京西徳洲会病院整形外科部長)
山本 巌(非常勤講師、向ヶ丘整形外科院長)
山田 和明(非常勤助手、上尾中央総合病院整形外科副科長)

特徴

1.全ての脊椎疾患に対応

安全・確実な脊椎手術を行うことをモットーとし、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの変性疾患だけでなく、特発性側弯症、成人脊柱変形、脊椎・脊髄腫瘍、化膿性脊椎炎などの特殊な疾患にも24時間365日対応しております。月曜午後に予約制の専門外来を行っておりますが、緊急性の高い症例に関しては早急に対応します。

手術件数の推移

  2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
脊椎手術 201 160 189 197 223

2.イメージングシステム、ナビゲーションシステム

頚胸椎などの難易度の高い手術を含め、一般的な脊椎固定術のほとんどの症例で、イメージングシステム、およびナビゲーションシステムを使用し、安全性の向上につとめています。Medtornic社のO-arm™︎システム、StealthStation™ S8という最新機種を導入しております。

図1-1図1-2

3.がんロコモ

骨転移はがん患者のADL(日常生活動作)を悪化させる大きな原因です。特に脊椎は骨転移の多発部位であり、容易に脊髄麻痺を起こします。麻痺が起きてしまった症例、麻痺が起きそうな症例に対して、早期に介入することで、がん患者のADL維持につとめています。当院は東京都で5つしかない『がん診療連携拠点病院(高度型)』であり、手術後も他診療科および他職種と連携し、がん患者の社会復帰を目指しています。

図2

50代女性の乳がん患者が歩行困難で紹介受診しました。受診当日に緊急手術を行い、早期に歩行能力を再獲得しました。

4.低侵襲手術

MED(内視鏡下椎間板切除)システムやPPS(経皮的椎弓根スクリュー)などを用いた低侵襲手術を積極的に行っております。近年は変性側弯症などに対するOLIF(前方から椎間板へアプローチしてケージを挿入する)などで良好な成績を得ています。OLIFを行う際にもO-armを使用して、より安全で低侵襲手術を実現しています。

図3Medtornic社

5.外傷センター

国内の大学病院で最初に設立され、都内の大学病院唯一の外傷センターです。高度救命救急センターと連携し、重症の脊椎外傷にも対応しております。

6.ステミラック

2023年5月に『ステミラック®注(一般的名称:ヒト(自己)骨髄由来間葉系幹細胞)』を用いた脊髄損傷に対する神経再生医療を開始しました。ステミラックは、患者さんから採取した骨髄液中の間葉系幹細胞を体外で培養・増殖させた再生医療等製品です。培養液中には、患者さんの血清を用いるため、ステミラックの原材料は、患者さんご自身の末梢血および骨髄液です。培養後の間葉系幹細胞を、患者さんの末梢静脈内に点滴静注で体内へ戻し、脊髄損傷による機能改善を図ります。
※患者さんおよびご家族からの治療申し込みは受け付けておりません。患者さんのご紹介をご希望される主治医の先生は、帝京大学医学部附属病院の該当ページ(https://www.teikyo-hospital.jp/medical/fairing/regenerative/別サイトへ移動します)をご参照ください。

図4